森づくり安全スポット情報

安全・正確・スピード!世界伐木チャンピオンシップ

2014年9月16日 更新


 世界伐木チャンピオンシップは、世界中の林業従事者がその伐木技術を競う大会で、2年に1回開催されています。競技種目はチェンソーの刃(ソーチェン)の交換、丸太切り、伐倒、枝払いといった林業の基本となる仕事に即しています。

 

 この大会は、林業の生産性と安全性を高めるため、スピードや正確さに加えて安全性を重視したルール構成になっているのが特徴です。このページでは、この大会の競技内容やルールの特徴をご紹介します。

※このページは、関係各所が公開している資料へのリンク、引用、翻訳で構成しています。

競技内容を見る

競技内容の詳細はJLC公式サイトで紹介されています。

過去の大会の様子

第31回(2014年)スイス大会

第30回(2012年)ベラルーシ大会

安全を重視したルール

 大会のルールは、安全性を非常に重視し、安全のために様々なペナルティを設けているのが特徴です。

《参照文献》WLCルールブック・日本語訳(全国森林組合連合会)

適切な服装と保護具

 選手は以下の服装・保護具を着用しないと競技を開始できません。持っていても、装着していない状態で競技するとペナルティポイントが課されます。

(ルールブック VII-表1)

●手袋又はその他の手の保護具

●ヘルメット

●アイプロテクタ(目の保護具。フェイススクリーン等)

●イヤープロテクタ(耳の保護具。イヤマフ等)

 ヘルメット・目の保護具・耳の保護具について詳しく

チェンソー防護靴・チェンソー防護ズボン

 チェンソー防護靴・防護ズボンについて詳しく

●救急手当セット

チェンソーの始動方法

 競技では、チェーンソーは必ず地面に置くかまたはリアハンドルを両足の太ももで挟んで始動しなければなりません。「落としがけ」をするとペナルティポイントが課されます。

 チェンソーを始動するときに固定することは非常に重要です。これは、エンジンがかかったはずみにチェンソーが動き、身体に接触して傷つけたりする事故を防ぐためです。

(ルールブックVII-図3)


《参考動画:チェンソーの正しい始動方法》

地面に置く方法(スチール制作による)

両脚で挟む方法(スチール制作による)

伐倒競技―退避

 伐倒競技では、退避のタイミングが遅れたり、退避場所が正しくないとペナルティポイントが課されます。この競技では、退避場所は伐倒方向の斜め後ろで、木の根元から2m以上離れた場所とされています。

(ルールブックVIII-1.6)

チェンブレーキの使用

 チェーンが動く状態で移動する(歩く)ことは禁じられ、これに違反するとペナルティポイントが課されます。場所から場所へ移動するときは必ずチェンブレーキをかけ、移動が終わってからブレーキを解除します。

(ルールブックVII-表1)

枝払い競技―チェンソーが手前にあるときの移動制限

 枝払い競技では、チェンソーが幹の手前側にあるときは移動してはならずチェンソーが幹の反対側にあるときのみ移動が認められています

 これは、歩を進めたときにチェンソーで足を切ってしまうことを防ぐためです。

(ルールブックVII-5.7 図44)

「正確さ」も安全の大切な要素

 以上に挙げたのは直接怪我に関わるルールです。しかし、それだけで安全が確保できるわけではありません。実は、この競技は正確さ・スピードまで含めてすべてが最終的に「安全」に行きつくようになっているのです。

 特に「正確さ」は安全な作業にとって非常に重要です。正確な作業を積み重ねることで初めて木を思い通りに倒すことができます。木を倒そうとする全ての人にとって、この競技から学ぶべきことはたくさんあるのではないでしょうか?

日本チームの健闘を応援しましょう

 2014年のWLC大会は、9月10~13日の4日間にわたり、スイスのブリエンツで行われることになっています。ブリエンツは、ブリエンツ湖のほとり、ブリエンツ・ロートホルン山麓に位置する大変美しい村です。

 

 日本チームは過去2回大会はオープン参加でしたが、今回初めて正式にチームとして参加することになりました。非常にレベルの高い大会ですが、日本代表チームの皆さんがベストを尽くし、よい結果が出せるように応援しましょう!

日本チームの健闘を!We betet für guten Kampf des Japanischen Teams!

 

WLC2014 公式サイト(英語・ドイツ語・フランス語)

JLC(日本伐木チャンピオンシップ大会)公式サイト(日本語)

※日本代表選抜の大会です。日本チームの選手名簿はこちらから。


ハスクバーナ WLC関連のニュース(日本語)

 

ブリエンツ(スイス政府観光局)(日本語)

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