森づくり安全スポット情報

除雪・雪おろし作業の安全

2014年10月24日 更新


毎年多発する除雪中の事故

 除雪や、屋根からの雪下ろしに伴う死亡事故が多発しています。

 雪の降る地方では除雪・雪下ろし作業は日常的なものですが、高所で重たい雪を扱うことから危険も大きく、対策が必要です。

 落下物や墜落への対策は森林作業でも重視されており、除雪の安全対策と通じるところが多々あります。このページでは、墜落や落下物対策を中心に参考となる情報をまとめています。

《参考》豪雪地帯・特別豪雪地帯の指定図

死亡事故で最多は「屋根からの転落」

 除雪作業の死亡事故のうち最多は屋根からの転落によるものです。

 

【除雪中の死亡事故:原因別の比率】

●屋根からの転落……41%

このうち3割は「はしごからの落下」(41%中3割≒全体の12%)

●屋根からの落雪……17%

●水路への転落………10%

●作業中の心臓発作…8%

●除雪機への巻き込まれ…5%

出典:内閣府「よくある除雪作業中の事故とその対策」(PDF)

事故の防止、または素早い救助のために

 事故が起きないことが第一ですが、事故が起きてしまった時にできるだけ早く救助されることも重要です。そのためには、以下のような装備が役に立ちます。

●ヘルメット

 除雪事故の上位死因である高所からの転落や落雪の直撃などのときに頭を保護します。

 保護帽の規格に定められている用途のうち、「飛来・落下物用」「墜落時保護用」の両方が記載されているものを使います(この他に「電気用」があります)。

《参考》ミドリ安全「保護帽まめ知識」

 

●安全帯(ハーネス)

 いわゆる命綱で、墜落した時に地面に激突するのを防ぎます。高いところに上るときは必ず着用しましょう。

 安全帯はできるだけフルボディハーネス(荷重を分散して支える)とし、ショックアブソーバー(ぶら下がった瞬間の衝撃を緩和する)と併用しましょう。

《参考》藤井電工「フルハーネス」(製品カタログ)

 

●目立つ色の服装

 作業現場では、目立つ方が安全です。事故が起きたときに早く発見してもらえるためにも、目立つ色の服装をしましょう。

《参考》ミドリ安全「高視認性安全服」

《参考》エーモン「安全反射ベスト」 

※このようなベストを羽織るだけでもずいぶん違います。

 

●携帯電話(またはトランシーバー・笛など)

 事故が起きたとき、救助を呼ぶのに使います。

 ただし、気絶していたり、雪に埋まって窒息していたり、腕を怪我したりしている場合は使えません(携帯電話をビーコン代わりに使うことはできるかもしれませんね)。

また、作業中は以下のことに配慮しましょう。

●一人で作業しない

 一人で作業すると、事故が起きた時に発見が遅れる恐れがあります。できるだけ複数人で作業し、お互いの状態に気を配るようにしましょう。

 

●自分の体力を過信しない・体調が悪ければ作業しない・休憩をとる

 体調が悪いと、バランスを崩したり、集中力が低下したり、脱水や熱中症になったりしやすくなります。また作業の疲れでバランスを崩したり、心臓発作を起こすこともあります。

 時間を決めてこまめに休憩を取ったり、複数人で分担や交代したりしながら作業しましょう。


●機械・道具を正しく使う

 機械や道具を使うときは取扱説明書を読み、販売店からの説明を聞いてその正しい使い方、どのような危険があるか、適切なメンテナンス方法などを理解してから使いましょう。

 また、ヘルメットや安全帯などの保護具は正しく使わないとかえって危険性を高めることがあります。また、正しく使っていたとしても100%の保護は保障されません。

 

この他にもいろいろな注意点があります。以下に挙げた参考情報もご覧ください。

参考情報

雪下ろし安全10か条 動く電子ポスター(国土交通省)

雪害では、どのような災害が起こるのか(首相官邸)

 

越後雪かき道場

 新潟県で、雪かきの技術を学ぶ講習会を実施している団体です。

 オリジナルのテキストが充実しており、一部はダウンロード可能。

 

雪下ろし墜落防止システム(ミドリ安全)

 雪下ろしに特化した、墜落防止用具の紹介ページです。

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