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チェンソーの「特別教育」

2015年2月16日 更新


特別教育は「仕事として」チェンソーを使う人が必ず受ける

学科講習の様子(イメージ)
学科講習(イメージ)

 労働者が業務としてチェンソーを使った伐木の仕事をしようとするときは、前もって特別教育を修了しておくことが事業者(雇用者)に義務付けられています(法59条)。特別教育は労働安全衛生教育のうち特に危険・有害な業務に関するものの事で、そのリストは労働安全衛生規則の中に定められています(法59条3)。

 

 森林ボランティアが整備活動のためにチェンソーを使う事は業務ではないので、特別教育の対象からは外れますが、チェンソーの構造や扱い方など、機械に触れるうえで知っておきたい基本的なことを学べるので、初めてチェンソーを使おうとする前には特別教育を受けておくとよいでしょう。


※このページの中で「法」=労働安全衛生法、「安衛則」=労働安全衛生規則、「規程」=安全衛生特別教育規程を表します。

特別教育では何を学ぶ?

 特別教育で学ぶ内容と時間数は、「労働安全特別教育規程」で以下のように定められています(規程10条、安衛則36条8による)。

チェンソーの構造を学ぶ(イメージ)
チェンソーの構造を学ぶ(イメージ)

【学科】

伐木作業に関する知識……3時間

伐倒の方法 伐倒の合図 退避の方法

かかり木の種類及びその処理

チェンソーに関する知識……2時間

チェンソーの種類、構造及び取扱い方法

チェンソーの点検及び整備の方法……2時間

ソーチェンの目立ての方法

振動障害及びその予防に関する知識……2時間

振動障害の原因及び症状

振動障害の予防措置

関係法令……1時間

法、令及び安衛則中の関係条項

チェンソーの操作を学ぶ(イメージ)
チェンソーの操作を学ぶ(イメージ)

【実技】

伐木の方法……4時間

大径木及び偏心木の伐木の方法

かかり木の処理方法

チェンソーの操作……2時間

基本操作 応用操作

チェンソーの点検及び整備……2時間

チェンソーの点検及び整備の方法

ソーチェンの目立ての方法

特別教育はどこで受けられる?

 特別教育は、雇用主が労働者に対して行う(法59条、安衛則35条)こととされていますが、雇用主自身が講師をしなければならないわけではなく、実際にはほとんどの方が教育機関が主催する講習会を受講しているようです。

 講習会は、林材業労災防止協会(林災防)の都道府県支部の他、機械メーカーの教習所、その他様々な団体が開催しています。

 

【講習会を開催している機関の例】

林災防の開催予定

IHI教習所

キャタピラー教習所

コベルコ教習所

コマツ教習所

日立建機教習センタ

特別教育は法令でどのような位置づけ?

 特別教育は、労働安全衛生教育の一種です。

 労働安全衛生教育は、一般的に雇用主が労働者に対して安全のために行わなければならない教育のことで、いくつかの仕事(特殊な機械道具を使う仕事や人体に有害な化学物質、電気を扱う仕事など)についてはカリキュラムが別に提示されています。また、特別教育はその中でも特に危険・有害な仕事に就こうとする労働者が修了しなければならないものとして別に定められています。

 チェンソーを使った伐木の特別教育の根拠となっている法令は以下の通りです。

 

労働安全衛生法 第59条、第59条3

労働安全衛生規則 第36条8、第36条8の2

安全衛生特別教育規程 第10条、第10条の2

特別教育を受ければ木を伐採できる?

 特別教育では、実際に立っている木を安全に伐採できるまでの知識や技能を学ぶことはほとんどできません。貸し出し機材や実習時間を十分取っている講習会では丸太を切ったり、運が良ければ立っている木を切ることもできるかもしれませんが、立っている木を安全に倒すにはもっと多くの知識や技能が必要になります。

 

 森づくり安全技術・技能習得制度は、木を安全に倒すために必要な知識と技能を手道具から初めて着実に習得できるための基準作りを目指しています。

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