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刈払機の「安全衛生教育」

2015年2月24日 更新


「仕事として」刈払機を使う人が受ける教育

学科講習の様子(イメージ)
学科講習(イメージ)

 刈払機は小さなミスが重大な事故につながる恐れのある機械です。そこで、労働者が業務として刈払機を使おうとするときは、前もって安全衛生教育を修了しておくことが法令によって事業者(雇用者)に義務付けられています(法59条、安衛則35条、要綱3(1))。

 

 森林ボランティアが整備活動のために刈払機を使う事は業務ではないためここで定義されている安全衛生教育の対象からは外れますが、刈払機の構造や扱い方など、機械に触れるうえで知っておきたい基本的なことを学べるので、初めて刈払機を使おうとする前には安全衛生教育を受けておくとよいでしょう。

 

※このページの中で「法」=労働安全衛生法、「安衛則」=労働安全衛生規則、「規程」=安全衛生特別教育規程を表します。

何を学ぶ?

 特別教育で学ぶ内容と時間数は、「刈払機取扱作業者に対する安全衛生教育実施要領」で以下のように定められています。

科 目 範 囲 時間


科 

刈払機に関する知識

刈払機の構造及び機能の概要 刈払機の選定 

1.0
刈払機を使用する作業に関する知識

作業計画の作成等 刈払機の取り扱い 作業の方法

1.0
刈払機の点検及び整備の方法

刈払機の点検・整備 刈刃の目立て

0.5
振動障害及びその予防に関する知識

振動障害の原因及び症状 振動障害の予防措置

2.0
関係法令

労働安全衛生関係法令中の関係条項及び関係通達中の関係事項等

0.5

刈払機の作業等

刈払機の取り扱い 作業の方法 刈払機の点検・整備の方法等

1.0

どこで受けられる?

 安全衛生教育は、雇用主が労働者に対して行うか、それが困難なら教育機関が主催する講習会を受講することとされています。

 講習会は、林材業労災防止協会(林災防)の都道府県支部の他、機械メーカーの教習所、その他様々な団体が開催しています。

 

【講習会を開催している機関の例】

林災防の開催予定

IHI教習所

キャタピラー教習所

コベルコ教習所

コマツ教習所

日立建機教習センタ

法令ではどのような位置づけ?

 労働安全衛生教育は、一般的に雇用者が労働者に対して仕事に就く前に修了しておかなければならない教育のことで、中でも特殊な機械道具を使う仕事や人体に有害な化学物質、電気を扱う仕事などに関してはカリキュラムが定められています。刈払機を使う仕事は特別教育の対象ではありませんが、それらに準じる危険な業務であることから、特別教育に準じる安全衛生教育を行うこととされており、カリキュラムが定められています(通達による)。

 

労働安全衛生法 第59条

労働安全衛生規則 第35条

安全衛生教育の推進について(通達)

刈払機取扱作業者に対する安全衛生教育について(通達)

刈払機取扱作業者に対する安全衛生教育実施要領

教育で学べるのは基礎の基礎

 安全衛生教育では、フィールドで実際にエンジンをかけて機械を使う練習を充分にはできません。実際の作業現場では傾斜があったり、固い草やかん木、石などの障害物があったりして練習よりも難しい作業となることが多く、教育を修了していきなり現場に入るのは危険です。

 教育を修了したら、まずは平坦な場所で練習を積んでからフィールドに入るとよいでしょう。


 なお、私たちが製作・発行している『森づくり安全技術マニュアル 動力機械編』には刈払機の基本的な取り扱いとメンテナンスの知識を収録しています。

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